【黄金比で構成された完璧なダイアルデザイン】ランゲ1・パーペチュアルカレンダーを実機レビュー

時計ファンなら“いつかは”と憧れるであろうブランド、A.ランゲ&ゾーネ。1990年代にブランド復興を果たしてからは、グラスヒュッテの時計製造技術を真っ当に継承しており、マニュファクチュールとしての完成度には一切の妥協がなく、そのプロダクトは息を呑むほど美しい。同社の代表ラインであるランゲ1は、オフセンターにセッティングされた時刻表示や各種ダイアルが印象的だが、その配置は黄金比に基づいたもので、独創的ではあるが決して奇をてらったものではない。そのランゲ1に2021年新たなパーペチュアルカレンダーモデルが加わった。もともとランゲはパーペチュアルカレンダーを得意とするブランドだが、このモデルの表示方法はかなりユニークなものだ。

A.ランゲ&ゾーネ 新作 ランゲ 1・トゥールビヨン・パーペチュアルカレンダー 720.038F

ランゲ 1・トゥールビヨン・パーペチュアルカレンダー
ホワイトゴールドにグレーダイヤルの追加モデル。
モデル名   :ランゲ 1・トゥールビヨン・パーペチュアルカレンダー
リファレンス :720.038F
ムーブメント :自動巻 キャリバーL082.1
ケース素材  :18K ホワイトゴールド
ケース径/厚  :41.9mm/12.2mm
付属品 内箱、外箱

A.ランゲ&ゾーネのパーペチュアルカレンダーと言えば、近年だと2016年発表のランゲ1・トゥールビヨン・パーペチュアルカレンダーが有名だ。超精密なトゥールビヨンにパーペチュアルカレンダーを載せたランゲらしい複雑かつ贅沢な時計で、価格も4000万円超えのハイエンドモデルだが、今回のモデルはこれからトゥールビヨンを取り去ったような仕様だ。それまでのダトグラフやラトラパントのパーペチュアルカレンダーモデルでは、月表示をインダイアル表示していたのだが、ランゲ1ではダイアル外縁のリングで表示するスタイルを採用。そのために均整の取れた美しいダイアルデザインはそのままに、全体がスッキリした印象になった。デイト表示はおなじみのアウトサイズデイト。さらに9時位置に曜日表示、7時位置にムーンフェイズとデイナイト表示を備えている。6時位置のインジケーターにはうるう年表示があり、ここがパーペチュアルカレンダーたる由縁。西暦2100年まで一切の調整なしでカレンダーが作動し、すべての動作はクイックチェンジで深夜0時に瞬時に表示が変わる。外周の月表示が変わるところなどは、かなり動きが面白くて見応えがある。言葉で説明すると煩雑なダイアルのようだが、実際は写真をご覧いただければわかるように、各表示がバランスよく並んだスッキリしたデザインで、必要な情報をすぐ読み取れるようになっている。

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